渋井式クロスファイア

野球観戦記。他いろいろ。

【158】2018年・埼玉西武ライオンズ GAME.036【テレビ観戦】

4月17日には同じカードをホームゲームでやりました。

 

 

こんばんは。渋井です。

東京ドームとか言う便利屋

 5月15日 18:00~Game:036 vs Fighters 6回戦@東京ドーム

Starting Line-UP

 

【先攻:埼玉西武ライオンズ

55 CF 秋山翔吾

 6 SS 源田壮亮

 3 2B 浅村栄斗

33 1B 山川穂高

10 C 森友哉

 5 3B 外崎修汰

 1 LF 栗山巧

99 DH エルネスト・メヒア

 9 RF 木村文紀

 

47 P ファビオ・カスティーヨ

 【後攻:北海道日本ハムファイターズ

 7 CF 西川遥輝

33 RF 大田泰示

 8 DH 近藤健介

 6 1B 中田翔

 5 3B ブランドン・レアード

38 2B 石井一成

21 LF 清宮幸太郎

22 C 鶴岡慎也

 9 SS 中島卓也

27 P ニック・マルティネス

 

【ライオンズ  オーダー変更点】

5番:C森←DH森

7番:LF栗山←RF木村

8番:DHメヒア←C炭谷

9番:RF木村←LF金子

 

 

【渋井の戦評】

 カスティーヨ・マルティネス両新外国人先発投手による投げ合い。お互いに意識する部分があったかどうか、白熱する投手戦だった。

 

カスティーヨは3イニングを9人で締めるナインアップ・ナインダウンで最高の立ち上がり。マルティネスもランナーこそ出すものの先頭打者は絶対に出さず、要所を締める安定した投球を続ける。

試合が揺れ始めたのは5回表。先頭の8番・メヒアがツーベースで出塁すると、バントと2連続四球で1アウト満塁のチャンス。打席は3番・浅村。天井直撃によるラッキーなファールもありツキが回っているかのような打席だったが、その直撃ファールの次の球を似たような弾道で打ち上げ内野フライで2アウト目。4番・山川もコーナーを上手く突かれてショートゴロで無得点。この無得点は結構響くな。

6回表も先頭が出塁するも、併殺でチャンスの芽を潰してしまう。いよいよ苦しくなったディフェンスは6回裏、1番・西川の打席でカスティーヨが投じたスライダーが、森友哉の右腕を直撃。一時ベンチに戻りテーピングを巻いてグラウンドに戻ってきたが、この間が悪かったか、プレー再開初球をあわやホームランのスリーベースにされる。この後連続四球で2アウト満塁とされ、4番・中田翔の初球。完全に仕留められた。はずだったが、これがセンター秋山の真正面へ。6回終了0-0。なかなか均衡は破れない。

続く7回表は、2アウトから2番・源田が内野安打で出塁すると、カウント1-1から盗塁でチャンスを作る。この投球がボールとなり、1ストライク2ボールとなったところで、ファイターズベンチはこの日2安打の3番・浅村への申告による敬遠を指示。この日までで打点40の得点圏の鬼、4番・山川穂高との勝負を選択するのである。この時のマルティネス・山川の集中力たるや、まさに勝負、と言ったところ。絶対に負けられない戦いが、ここにあった。しかし、この勝負のヒーローは、マウンドにもバッターボックスにもいなかったのである。

 6回裏のチャンスに結果的に初球凡退で終わり、悔しそうな表情を浮かべていた中田翔が、必死のプレーで相手のチャンスを奪い去っていった。

そしてそのチームの勢いそのままに、7回裏の先頭打者、5番・レアードがレフトスタンドにホームランを放ち、試合の均衡は破られるのである・・・。続く打者にも、早いカウントのストライクを投げ急いでいるようにも見えるカスティーヨの球を痛打され、タイムリーにより2点目を奪われたところでカスティーヨはノック・アウトとなる・・

 

降板後の姿は悲痛だった。自分の熱投が報われず、常にムードの高い相手打線と対峙し、ここまでの6イニングを抑えてきたのだ。捕手のアクシデントにより自分のペースが崩されても、無失点でなんとか切り抜けた直後のイニングに、これほどあっさり失点してしまうものか。前回登板の5月8日、雨中の大宮での試合も7回途中無失点での降板だったが勝ちが付かず、今日に至っては降板時点での負け投手となっている。降板後のコメントを「ノーコメント」としたい気持ちもわかる。投手が投手なら、降板時にグローブを叩きつけて怒りをあらわにする人もいるだろう。

今日の試合に限って言えば、3回・5回・7回の攻撃の3アウト目となった4番・山川が完全なブレーキとなった。結局打線は8回まで毎回ヒットでランナーを出し得点のきっかけは作っていたが、あと1本が出ない。1イニングに集中打を見せていた打線が、5月に入ってからは影をひそめ始めている。

 ぼく個人の見解なんだが、4月のころは打線の迫力で、ボールゾーンで勝負される割合が高かったように思う。その決め球ないし振らせたいカウントボールを見逃して四球でチャンスを作り、四球を出せない緊迫した場面に投手を追い込んで甘い球をしばく、というのが大量得点のパターンだった。それがここ数戦は、まず第一に相手投手がカウントを悪くしないようにと、積極的にストライクゾーン内で勝負してくるようになって、待球寄りの選手は追い込まれてしまう・・という循環ではないだろうか。極論、相手投手からすれば全球が決め球となり得るので、打線としてはさらに狙い球を絞り、的確に仕留める、ないしはしっかりファールを打つ技量がほしい。誰も、100%ジャストミートするのは不可能だろうし、打ち損じだってある。しかし、その1球に敗れた打席でも、あっさり凡退するのではなく、後ろに続くチーム自慢の好打者に何かを残す打席にしてほしいと、9人全員に思うのです。9人皆、自分の後ろの打者は自分より打てる打者だと思っていい。チームリーダーだからとか、ポイントゲッターだからとか、この打線には関係無い。皆がチャンスメーカーであり、皆がポイントゲッターだ。

 

 

【試合結果】

西 000 000 000 | 00 09 0

日 000 000 20X | 02 07 0

 

 

【投手成績(ライオンズのみ)】

47 ファビオ・カスティーヨ 初回~7回途中

打者26人 被安打6 被本塁打1(7回ソロ・レアード) 与四球2 奪三振4 失点2 球数96

48 武隈祥太 7回途中(9番・中島/1番・西川)

打者2人 与四球1 被安打1 

25 平井克典 7回途中(2番・大田)~8回終了

打者5人 与四球1 奪三振1

 

 

【安打内訳(ライオンズのみ、丸数字は打点)】

1本:源田・森・外崎・メヒア

2本:浅村

3本:栗山

 

【連続安打・連続無安打情報】

連続出場・連続安打継続選手

8試合:森(2,1,1,1,1,2,1,1)

4試合:外崎(1,1,2,1)

出場打席連続安打継続選手

2試合:金子(1,1,-)

出場試合連続無安打

2試合:炭谷・岡田・熊代・松井

 

【失策情報】

なし

 

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【戦評】

それでも野球は投手です。

打線は確かに機能しなかった。何故か。相手先発が粘り切れたからである。今日の試合で言えば、カスティーヨの継投のタイミングが、ぼくは7回先頭にあったと思います。6回にあれほどバタバタして攻略の糸口を相手に掴まれかけた矢先。その表の攻撃で相手の好守によりチャンスを潰された直後。何か相手に行っている流れを止める手段は無かっただろうか。遅くともレアードに被弾した段階で6番・石井7番・清宮の左打者相手に野田や武隈と言った左投手を当てるとか、どうも1点を失ったところで首脳陣が放心してしまったように見えたのが心残り。大文字の部分は、正確に言うなれば「投手起用」でしょうか。継投は結果論、とも言いますし、難しいですけどね。だからこそ、結果2失点しているこの判断は不正解な訳です。

 

次戦以降のカスティーヨの応援に熱が入る、そんな試合になればいいと思います。熱く明るい男のあんな悲しい顔は、もう見たくない。打線も、援護点と言う形での応援をしてあげられたらいいですね。明日の先発は十亀。こちらも今季ムエンゴに泣かされている投手です。まずは明日、打線の形を再び取り戻しましょう。東京ドーム、行って参ります。それでは。