渋井式クロスファイア

野球観戦記。他いろいろ。

【240】2018年・埼玉西武ライオンズ GAME.101【テレビ観戦】

ようこそ、ライオンズファンになられた皆様。

 

 

こんばんは。渋井です。

過去の試合の記録は「渋井式クロスファイア」をご参照ください。

 

8月14日 18:00~Game:101 vs Buffaloes 18回戦@メットライフドーム

Last:43 Rank:1(+5.0G) 

 

Starting Line-UP

【先攻:オリックス・バファローズ

24 CF 宮﨑祐樹

50 RF 小田裕也

 1 DH 中島宏之

34 LF 吉田正尚

23 1B 伏見寅威

 2 3B 白崎浩之

10 2B 大城滉二

 3 SS 安達了一

37 C 若月健矢

27 P アンドリュー・アルバース

【後攻:埼玉西武ライオンズ

55 CF 秋山翔吾

 6 SS 源田壮亮

 3 2B 浅村栄斗

33 1B 山川穂高

10 C 森友哉

 5 RF 外崎修汰

60 3B 中村剛也

53 LF 愛斗

99 DH エルネスト・メヒア

18 P 多和田真三郎

 

【一軍二軍入替情報】

一軍昇格:36伊藤翔 53愛斗

二軍降格:30榎田大樹 9木村文紀

 

【渋井の戦評】

多和田真三郎、初回6失点。

 

shibui.hatenablog.com

 

初回に8失点しました。これが敗着です。

 ーGame:014 【渋井の戦評】冒頭

 

 

皆様は覚えていらっしゃいますでしょうか。場所は仙台、投手はウルフ。ボッコボコに打たれて8失点KO。この試合後にウルフは戦線離脱。高木勇人がリリーフして先発の機会を得たのがこの試合でした。途中に浅村の守備のミスもありブログは相当お怒りの文章になっていますね。ですが最終スコアは6-12。8点取られてスタートした試合を、終わってみれば8イニングで6点奪っているのです。

そして今日。多和田の6失点の内訳は、無死1・2塁からのワイルドピッチと、浅村の本塁送球ミスで最初の2点。後3本のタイムリーで4点。こじつけと言われても仕方ありませんが、序盤に大量失点・浅村の簡単なミスがこの試合を思い起こさせたのです。

 

 

じゃあ9回までに6点取れるでしょうよ。

 

 

まずは2回裏。2アウトから6番・外崎がライト方向へアップルパンチで反撃開始。3回裏、暴力打線の代名詞、9番・メヒアがレフトへ痛烈一閃第9号ソロ。2~5回までの4イニングは多和田が12人でシャットアウト。6回の先頭4番・吉田ポテンヒットを打たれるも、後続を断つ。その裏、先頭の3番・浅村がヒットで出塁すると山賊の長、4番・山川穂高が初球の変化球を振り抜きバックスクリーンへ。山川は辛島から2連発打って以降(Game:084)、左腕への苦手はまるで無くなったようだ。これで6-4。前述の初回8失点と違うのは、初回の失点以外の失点がここまで無い事。何より多和田の粘りが生んでいる。7回表もヒットを許すも1番・宮﨑を併殺。8回表も2四死球でピンチを背負うも6番・白崎を抑え無失点。多和田の投球は7回無失点と言っていい快投だった。そして8回裏、相手は4番手・山本由伸。ここ最近調子の上がらない投手だが、2本の凡打。だったのだが、2本目のサードゴロを大城が悪送球でランナーが生きる。さらにワイルドピッチもあり得点圏に。そこに得点圏打率4割5番・森友哉。打球はサード頭をフワリと抜けるタイムリーツーベースで1点差。6番・外崎は倒れるも7番・中村がライトフェンス直撃のツーベースでいよいよ同点8番・栗山は7球粘るも最後は高めの変化球を見逃し三振。しかし勢いは100%ライオンズであることは間違いない。9回はヒース岩本が共に3人で抑え0。そして勝負を分けたのが10回の攻防になる。

 

こちらのピッチャーはマーティン。早くも勝ちパターンとして計算されている期待のリリーフ。各リリーフの負担軽減のためにも信頼できる中継ぎ投手は1人でも多い方が良い。

相手先頭打者は1番に途中出場している武田健吾。そしてその初球をセンターに運ばれる。無死1塁となりバントの場面だったが、バファローズベンチは代走に小島脩平を起用。打者が2番・小田裕也という事もあり、(もしや簡単にバントで来ないのでは・・?)という不安も生じた。が、冷静に考えると武田健吾が走者でも特に怖さは変わらないような気がするし、福良監督の事だからバントで間違いないと思った。案の定1球目をバントしファールに。そして2球目、これもフライとなったがキャッチャーの真上へ。バントは失敗。さらに1塁走者・小島が飛び出していたのでこのランナーもアウト。予想だにしない併殺の完成である。先述のバント偏重の作戦であること、そして代走を起用したという点、更に2番という最もバントのサインが出やすい打順を打つ打者でこの併殺。私が言うのもおかしいかもしれないが、バファローズが上昇してこない原因を垣間見た気がした。結局この回はマーティンが3人で締め、守備のリズムも作ったライオンズはより一層のサヨナラ勝ちムードが盛り上がるのである。

 

10回裏のバファローズは9回を投げた岩本輝が続投。ここにもバファローズ低迷の理由を見る。彼がもう5人目の投手であることや、疲労や相性を考慮して増井が使いづらい事情、9回の岩本が素晴らしい出来であった事様々考えられる。が、前提として中継ぎ投手の試合終盤での回跨ぎが危険であることは、誰もが知るところだ。私は以前このブログで訓示した(Game:054)ように、使う気のない選手は一軍に置くべきでないと思っている。この時点でバファローズベンチには、クローザーの増井の他に左腕の大山、今日昇格してきた山崎福也・岸田護という3人の投手が控えていた。酷使気味のブルペン事情がある故に、ブルペンを厚くしたのであろう。しかし、その投手を使わないのであれば、いる意味が無い。ここまでフル回転で投げてきた山本が、不調と言うには重い程の打たれ方をしているのをどう考えているのか。増井も同じだ。この運用を上手くやらないと、絶対に上へは来れない。バファローズは特に、涙を流した2014年にリリーフの重要性を熟知しているはずだ。同じ失敗を2度繰り返すのか。そうして壊れていく選手は、他球団とは言え見たくない。

話を試合に戻す。が、結局すぐに元に戻る。10回裏、先頭打者は3番・浅村。変化球にバットを先に出されてのボッテボテのサードゴロ。正直、打った瞬間に「やるな..」って思いましたよ。

結果は相手の失策による出塁。サードが焦ったのではなく、一塁手の捕球ミス。先ほどプロ野球ニュースでも言及されていましたが、キャッチボールレベルのミスですよ。一塁手に不慣れな白崎ではありますが、キャッチボールが出来ない事無いでしょう。これでバファローズは本日3つ目のエラー。しかしライオンズとしてはキャプテンが必至のプレーを見せての出塁という結果になりましたから、ボルテージは更に高潮。更に4番・山川の痛烈なサードゴロ。これまたサードの大城が一度ボールを前へ落とす。がこれを拾って二塁ホースアウト、一塁へ・・と言う所で山川も決死のダイブ。これがセーフになり併殺は回避する。この2人の気迫で更に更にボルテージは最高潮へ。このお祭りムードに打席は5番・森友哉。初球のアウトコースの変化球を上手く流し打つと、打球はショートの頭を越え左中間へ。あとは三塁を山川が回るかどうかの大きな当たり。三塁コーチャーの馬場さんは・・・回します、回します。中継プレーからホームに返ってくる送球は山川の激走の前に間に合わず、ついに6点差をひっくり返しました。勝利です。最高の勝利です。これがライオンズの底力です。

 

【試合成績】

オ 600 000 000 0   | 06 08 3

西 011 002 020 1x | 07 08 1

 

【投手成績(ライオンズのみ)】

18 多和田真三郎

投球回8 打者33人 被安打7 与四球2 与死球1 奪三振2 失点6 自責4 球数109

68 デュアンセ・ヒース

投球回1 打者3人 奪三振2

42カイル・マーティン

投球回1 打者3人 被安打1

 

【安打内訳(ライオンズのみ、丸数字は打点)】

1本:浅村・山川②・外崎①・中村①・栗山・メヒア①

2本:森②

3本:

 

【失策情報】

2B浅村 初回、無死2・3塁から本塁送球を悪送球。前進守備でも無かったので本塁に投げる必要がまずあったのか・・。

 

【順位表】

(順位~球団名~勝利-敗北-引分~貯借金~残試合数~1位とのゲーム差)

 

1 埼  玉 西  武 61-39-1 +22 42 -00.0

2 日  本 ハ  ム 55-45-2 +10 41 -06.0

3 ソフトバンク 49-48-1 +01 45 -10.5

4 千 葉 ロ ッ テ 46-50-3 -04 44 -13.0

5 オ リ ッ ク ス 48-53-4 -05 38 -13.5

6 東  北 楽  天 44-57-2 -13 40 -17.5

 

【総評】

気分的には0-7くらいで勝ってます。

初回の6失点のイライラを忘れられるほどの快勝。2回から試合を見ていればいいところしかないじゃないか。

何度でも見ましょうよ。ライオンズの虜になりましょうよ。