渋井式クロスファイア

野球観戦記。他いろいろ。

【279】2018年・埼玉西武ライオンズ GAME.135【テレビ観戦】

今シーズンの集大成を、この三連戦に。

 

 

こんばんは。渋井です。

悲願達成へ。3戦3勝です。

 

9月27日 18:00~ Game:135 vs Hawks 22回戦@メットライフドーム

Last:09 Rank:1(M5

 

Starting Line-UP

【先攻:福岡ソフトバンクホークス

51 RF 上林誠知

36 2B 牧原大成

27 LF ユリスベル・グラシアル

 9 CF 柳田悠岐

54 DH アルフレド・デスパイネ

 7 1B 中村晃

 3 3B 松田宣浩

 0 SS 高田和季

62 C 甲斐拓也

44 P リック・バンデンハーク

【後攻:埼玉西武ライオンズ

55 CF 秋山翔吾

 6 SS 源田壮亮

 3 2B 浅村栄斗

33 1B 山川穂高

 1 LF 栗山巧

60 3B 中村剛也

10 C 森友哉

99 DH エルネスト・メヒア

 8 RF 金子侑司

69 P 郭俊麟

 

【一軍二軍入替情報】

一軍昇格:69郭俊麟・21十亀剣・7松井稼頭央

二軍降格:29小石博孝・41相内誠・39呉念庭

 

【渋井の戦評】

まずは、発表になった松井稼頭央選手の今季限りでの現役引退。今季入団当初から、おそらくはそうだろうと思われていたでしょうが、いざ発表されると寂しいですね。ライオンズに入団したのが1994年、メジャー移籍の為退団したのが2003年。自分が生まれたのが1996年、ライオンズを見始めたのが2007年ですから、正直、記憶の中にライオンズの「セクシー・ショートストップ」はありません。野球を見始め、ある程度選手の名前を認識し始めた時、認識としては「秀喜じゃない方の松井」程度だったのかもしれません。それはその当時の自分に聞いてみないとわかりませんが、その選手が元々ライオンズに所属していたこと。皆が憧れる選手であったこと。メジャーに移籍した際には初打席の初球にホームランを打ったこと。次第にレジェンドのレジェンドたる所以を知って行きました。2011年にイーグルスに入団し日本球界に復帰し、2013年に我々のライバルチームで日本一を経験。昨年2017年にイーグルスを退団し、ライオンズにコーチ兼任として再入団。出場時の大声援には本当に圧倒されました。長年、ライオンズファンに愛されてきたことを強く感じました。25年間、本当にお疲れ様でした。。。とはまだ言えません。これから10月の一戦必勝の勝負の中、まだまだ元気にグランドを駆け回る姿を見させていただきますよ。疲れ切るのはその後にしてくださいね。

 

それでは今日の試合へ。先制は2回裏のライオンズ。7番・森友哉の豪快なスリーランショット。連続四球の後の初球を狙い撃ちでした。先発・郭俊麟は初回こそ満塁のピンチを作るも2・3回は三者凡退。4回に6番・中村晃にソロホームランを被弾するもその1失点だけで粘る。この4回が怖いもので、大量失点もおかしくない場面だった。

 7球連続ボールからの2アウト。からの被弾。オイオイどうしたもんかねって感じでしたよ。結局この回はその後7番・松田を三振で終えたんですけど、5回表に2アウトから3連打を浴び降板。ピンチの場面で4番・柳田を迎えての登板は小川龍也。ここはシビれましたね。左殺しを任され、きっちり詰まらせファーストゴロ。球場のボルテージが1段階上がります。これに乗じた4番・山川がこの一振り。

確かにこれは調子に乗ってる。チームの上向いた調子に乗っかっている。ある意味どさくさ打法ですよこれも。でも、この場面は本当に欲しい場面だったから最高だ。

 

5回裏終了時で2点リード。残りの4イニングを、2番手・小川龍也以降中継ぎ陣で締めないといけない。6回表の先頭は5番・デスパイネ。最初の決断は小川の続投。デスパイネは打ち取るも、6番・中村晃にヒットを許し降板。3番手平井。今季、既に60試合投げている右腕に託したが、このマウンドがハードだった。7番・松田に低めの変化球を見逃され四球。8番・高田のファースト前方へのゴロが山川のグラブを弾き、満塁になったところで、9番・甲斐に左中間を真っ二つに破られ逆転を許す。左打者2人に向け4番手・野田昇吾をマウンドに上げるも、1番・上林にどちらにも痛いデッドボール。2番・明石を三振に切り、更にピッチャーチェンジ、5番手・増田へ。3番・グラシアルを復活したストレートで追い込み、キレのあるスライダーで三振。

 小川はまあ5回のピンチを抑えたぶん回跨ぎだからいいが、平井が松田に四球を出したのと、野田が上林に当てた死球が完全に無駄だったな。結局6回で4投手を起用。7回にまた増田が回跨ぎして、これが失敗すると負けゲームになってしまう。

マシンガン継投というのは、そのリスクを考えた上での勝負。今日の試合のように、絶対に勝ちを拾いたい試合で言えば、今日信頼できる投手をつぎ込むことが重要なので、無理を感じたら即交代はある意味正解。もちろん考えなしなのではなく、そのためにはその後ろを担うセットアッパー又はモッパー(敗戦処理)が必要。今日のこの6回表終了時点で言えば、7回の増田回跨ぎはほぼ確定的。6回裏に10点取ったとしてもおそらく7回は増田続投。7回表に増田が失点ないしはアクシデントがあった場合には、ロング待機の伊藤、または十亀を行かせる。7回が無失点なら、1点負けているとはいえ8回マーティン・9回ヒースの勝ちパターンをつぎ込んでも何らおかしくない。7・8回裏に反撃・逆転したなら尚更この継投しか考えられない。一口に「マシンガン継投」と言うと、悪いイメージを持たれがちだが、自分は大方の場面に於いて、この戦略は支持している。とはいえ、相手打者の左右によって決定しがちなこの戦略は、後手に回ることが多くなってしまうので使いづらい作戦でもあると思う。ましてや継投は結果論にもなりやすいので、マシンガンでなくとも頭を抱える局面は多い。ならば、悔いの残らないように、四死球や制球に苦しんでいる、今日の調子が悪そうな投手は代えてやる方が良いのではないだろうか。修正能力を買って続投させるような投手は、先発させることをお勧めしたい。

 

試合に戻ります。ホークスは6回裏からは第2先発のような形で石川柊太が登板。こちらはまた難しい立ち位置の投手で、前回のカードでも中継ぎで登板して結構抑えられてきた。そして今日も、6回は2四球を貰いながら2番・源田が三振。7回表を増田が三者凡退で抑えて7回裏、クリーンナップが三者凡退。完全にホークスが3得点後の石川の好投により流れを引き寄せた。

8回表はセットアッパーのマーティン三者凡退に抑え、8回裏。こちらも当然セットアッパーの加治屋が登板。簡単に2アウトを取られるも、ホームラン狙いの8番・メヒアが四球。ここに代走・松井稼頭央です。今年一番の歓声が走者に向けられる中、打席の9番・金子侑司。投手の横、ショート前方へのいつもの内野安打。通称「金子ヒット」が炸裂し、チャンスで打席に立つのは、一昨日全国の老若男女を惚れさせたばかり1番・秋山翔吾。すかさずホークスベンチは左殺し嘉弥真を起用。何度でも思い出してください。嘉弥真新也vs秋山翔吾の良い思い出を。毎回いいイメージを持っていますよこの対決は。さらに、現在嘉弥真投手は連続無失点記録を継続中。それが始まる直前の失点が、まさにこの良い思い出の試合なんです。ならば、その記録にピリオドを打つのも、彼でなければいけないでしょう!!!

これでもまだ、秋山翔吾さんに惚れないと言うなら、一体誰になら惚れられるというのだろうか?

 

 

【試合成績】

ソ 000 113 000 | 05 09 1

西 030 010 03X | 07 07 1

 

【投手成績(ライオンズのみ)】

69 郭俊麟

投球回4 2/3 打者21人 被安打6 被本塁打1 与四球2 奪三振2 失点2 球数82

44 小川龍也

投球回2/3 打者3人 被安打1 失点1

25 平井克典

投球回0/3 打者3人 被安打1 与四球1 失点2 自責1

23 野田昇吾

投球回1/3 打者2人 与死球1 奪三振1

14 増田達至

投球回1 1/3 打者4人 奪三振2

42 カイル・マーティン

投球回1 打者3人 奪三振1

68 デュアンテ・ヒース 

投球回1 打者5人 被安打1 与四球1 奪三振1

 

【安打内訳(ライオンズのみ、丸数字は打点)】

1本:秋山③・源田・山川①・栗山・金子侑司

2本:森③

3本:

 

【失策情報】

1B山川 6回、一死1・2塁から前方のファーストゴロを落球。ピンチを広げその次の打者に逆転タイムリーを打たれる。

 

【順位表】

(順位~球団名~勝利-敗北-引分~貯借金~残試合数~1位とのゲーム差)

 

1 埼  玉 西  武 83-50-2 +33 08  M03

2 ソフトバンク 75-56-1 +19 11 -07.0

3 日  本 ハ  ム 69-61-3 +08 10 -12.5

4 オ リ ッ ク ス 60-72-5 -12 06 -22.5

5 千 葉 ロ ッ テ 56-71-3 -15 13 -24.0

6 東  北 楽  天 55-77-3 -22 08 -27.5

 

【総評】

M3!

シナリオが出来上がりすぎている。勝てる気しかしない。選手もそう思っていると思う。