渋井式クロスファイア

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【314】PICK UP LIONS 2019 Game:012「エースの存在証明!″多和田真三郎″はここに居る!」 2019.04.12

投手戦、最高!w

 

 

こんばんは、渋井です。

熱い試合にまさかの幕切れ。

 

 

開幕投手に指名され福岡で初戦を、東京ドームで2戦目を投げ終えた、エースナンバー「18」を背負う多和田真三郎。この2戦で勝ち星は無く、開幕ローテーションに入った6名の中では、まさかの唯一の0勝となっていた。なんとしても勝ち星が欲しい今日の一戦、対するバファローズ開幕投手の山岡泰輔が登板。安定した制球力と、ここぞでの人一倍の気の強さが出る、これからのバファローズを背負う看板投手だ。両投手の気迫の熱投が続き、5回まで0を刻み続ける。その中でもライオンズ打線が粘りを見せ、山岡の投球数は5回を終えた時点でちょうど100。6回にも20球弱を投げさせ、このイニングでの降板を余儀なくされる。一方の多和田は6回まで1人の走者も許さない完全投球。7回にもファースト・山川穂高の必死の守備で2アウトまで取るも、3番・吉田正尚にライト前ヒットを許し偉業達成とはならず。後続を抑え、味方の得点を待つ。

7回裏、バファローズ2番手は吉田一将。先頭の6番・外崎修汰にストレートのフォアボールを許すと、執拗な牽制で走者を威嚇。7番・栗山巧を三振に切るも、続く8番・中村剛也の打席でも牽制を連投。すると外崎が帰塁の際に指を強打、あらぬ方向に指が曲がる(放送内では「脱臼」と言われていた)アクシデントがあるも、指にテーピングを施し復帰。慌ただしい打席になるも、中村は落ち着いて四球を選び1・2塁とチャンスを演出。ここを勝負所と読んだ辻監督は、代打・E.メヒアを起用。低めの変化球を見逃しボール3までカウントを有利にするも、最後は絶妙なフォーク2球を空振り三振。1番・金子侑司は簡単に3球で三振に切られ、絶好の得点機を逃す。

8回も両軍無得点で、9回表の多和田のマウンド。1アウトから1番・福田周平に嫌な四球を出し、3番・吉田正尚に2本目のヒットを許し2アウト1・3塁の今日最大のピンチ。ここでの4番・S.ロメロとの対決。これは全球見ていただきたいほどの投球でした。

埼玉西武ライオンズ on Twitter: "これぞエース!#多和田真三郎 投手の寸分の狂いもないコントロールで9回を投げきりました!さあ、サヨナラの舞台は整っています! #埼玉西武ライオンズ #seibulions #NPB… "

それぞれこう言うの。こういう息詰まる投手戦が好きなの。投手の投げる1球、捕手が構える所からのワクワク感。限られた投手同士の対決でしかなし得ない空間です。圧巻、多和田真三郎。

得点さえすれば完封勝利が付くという場面の9回裏、この回も先頭の6番・外崎修汰が四球で出塁すると、7番・栗山巧が公式戦では2年振りとなる犠打。先日、熊代聖人がプロ通算100安打目を記録し話題になったが、栗山巧はこれがプロ通算100犠打目。当然中村は申告敬遠を受け、1アウト1・2塁で打席には守備から出場の愛斗。大きなスイングからの長打が持ち味の若手外野手だが、長打が出れば最高だが、なんとか進塁打で最低でも1・3塁を作って欲しいところ。三振だけは勘弁・・と思っていた追い込まれてからのアウトコース。なんとかセカンドへ叩きフェアグラウンドへ。ショートへトスをされファーストへ送球。際どいタイミングだったが、この送球が少し逸れて一塁はセーフ。それだけでなく、ファーストのJ.メネセスがこの送球を落球(記録はショート・福田周平の送球エラー)。その間に二塁走者の外崎が一気に本塁生還。まさかの形でのサヨナラ勝利となった。

 

これにより多和田はパ・リーグ今季初の完封勝利投手に。愛斗はプロ初安打よりも先にサヨナラ打を放った(打点はつかない)。スタメン外野手にやや当たりがなくなってきているので、大きくアピールしてチャンスを掴み取って頂きたい。外野を激戦区にしよう。ぬるま湯はいかん。それでは。