こんにちは。渋井です。
とんでもないことに気が付いてしまったと見せかけて、
実は当たり前のような話。
今現在12球団あるプロ野球チーム。
毎年「強い(上位争いをする)チーム」と「弱い(下位に低迷する)チーム」に分かれるのは何故でしょう?
主力選手のケガや、年齢による衰え、不調による個人成績の低迷等様々な要素が絡んできますが、結局は「野球選手」なんですから、元々の能力はそう大差はないはずです。となると、上手くいくかは打順の流れや、与えたポジションの適性など、采配の要素が絡んでくるのでは?
例えば、打者の話に行きましょう。現在セ・リーグ4位の読売ジャイアンツを例に出して説明します。
2017/07/02 2017/08/27
(借金11) (借金0)
9 長野 久義 8 陽 岱鋼
4 山本 泰寛 4 K.マギー
6 坂本 勇人 6 坂本 勇人
3 村田 修一 3 阿部 慎之助
5 K.マギー 5 村田 修一
8 陽 岱鋼 7 亀井 善行
7 中井 大介 9 長野 久義
2 小林 誠司 2 小林 誠司
1 山口 俊 1 畠 世周
底の時期のジャイアンツは、ベテランやケガ明けの選手を上手く休ませつつ若い戦力に期待しながら試合を進めていたのですが、あまり勝ちを拾う事が出来ず、打ちたてた案が「2番・マギー」でした。それも阿部・村田の起用もあってのことなのでセカンドでの先発起用。この結果、2か月で借金を完済しました。
一概に打順のおかげだけとは言えません。各選手の調子が上向いてきたのも丁度この夏場にかけてですから、もし7月前半までに起用されていた選手の調子が良ければ2番・マギーは無かったかもしれませんし、今よりチームの成績も良かったかもしれません。
ん?
気が付いてしまった
2番・マギー以外に起用した選手が2番・マギーを考えなくていいような成績を残していたのなら?
それはベテランを上手く休ませ、若手の成長の場を設け、それでいて勝つことが出来ているのでは???
そしてさらに気が付いた、それを実践している球団があるな?????
そう、それこそがセ・リーグ首位の広島カープではないだろうか。
「タナキクマル」こと田中広輔・菊池涼介・丸佳浩という軸を中心に、新井貴浩・B.エルドレッド・松山竜平らベテランと、西川龍馬・X.バティスタ・堂林翔太ら「準レギュラー」の若手の交互起用、更に今年から4番を務めるまでに成長した鈴木誠也はまだ高卒5年目。チームとしての完成形がここにあるような。
となるとやはり必要なのは選手層ということになるのだろうか。各球団の選手獲得力・ドラフト戦略・選手育成力こそが重要になるのであろうか。
なんか書きながら考えてたら結局そこにたどり着いてしまった。采配って何だっけ状態になってる。どんな采配であろうとも与えられたところで選手が結果を残せば勝てるやん。
そう考えると采配批判って何なんだろうな。我々は何を思って監督・首脳陣を批判するのだろうか。スタメン起用選手の選択?代打のタイミング?継投のタイミング?細かいところで言えば、守備位置の前進・後退の選択や、敬遠・勝負の選択も采配になるだろうけど。
上記のジャイアンツのように、期待していた若手に思うような成績が出なかった時、別の成績が残りそうな選手に変えて起用するのは選択の一つ。ただひたすらに「勝ち」を期待するファンは喜ぶであろう。しかし、ジャイアンツが長年悩んでいる「セカンドのレギュラー」という問題を、その場凌ぎの外国人選手に任せている状態をよく思わないファンも一定数いるのは間違いない。少し成績が伴わなくても「我慢の起用」を求めるファンにとっては今の状況は思わしくないはず。
誰もが喜ぶチームってのは、それこそ今のカープレベルにならないと完成しないのかもしれない。もしかしたらカープファンの中にだって今のカープをよく思ってない人がいるかもしれないし。ちなみに自分はご存じの通りライオンズファン。今のライオンズに多少なり言いたいことはありますし、ちょくちょく言ってますが、大方今のチームには満足しています。それこそ2~3年前と比較すると随分いいチームになりましたから。ただひとつだけ言って終わろうと思います。
木村(.199 対左.294(38-10)) と金子(.294 対左.255(55-14))だからってスタメン木村はやめましょうよ~
以上!しぶ!!