渋井式クロスファイア

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【271】2018年・埼玉西武ライオンズ GAME.128【テレビ観戦】

I believe lions.

 

 

こんばんは。渋井です。

勝利への執念

 

9月17日 13:00~ Game:128 vs Hawks 21回戦@メットライフドーム

Last:16 Rank:1(5.5G) 

 

Starting Line-UP

【先攻:福岡ソフトバンクホークス

36 2B 牧原大成

 2 SS 今宮健太

 7 RF 中村晃

27 LF ユリスベル・グラシアル

24 DH 長谷川勇也

 3 3B 松田宣浩

51 CF 上林誠知

 8 1B 明石健志

62 C 甲斐拓也

19 P アリエル・ミラン

【先攻:埼玉西武ライオンズ

55 CF 秋山翔吾

 6 SS 源田壮亮

 3 2B 浅村栄斗

33 1B 山川穂高

 1 LF 栗山巧

60 3B 中村剛也

99 DH エルネスト・メヒア

37 C 岡田雅利

 8 RF 金子侑司

54 P ブライアン・ウルフ

 

【一軍二軍入替情報】

一軍昇格:54ブライアン・ウルフ 52山田遥楓

二軍降格:69郭俊麟 65斉藤彰吾

 

 

【渋井の戦評】

首位攻防最終戦。今日勝つとマジックが点灯するらしいが、まだマジックについて詳しくわかってないので、山賊的にも「とりあえず勝てば優勝できる」程度に認識してればいいんじゃないかと思う。確かに2位チームが負けると有利になるとかいろいろあるんだが、何より自分らが勝って勝負を決めたい欲が出てきているので、ライバルチームを自分らで倒し、頂点に上り詰めてみたい。

 

試合。今日も動きは初回。先頭の1番・秋山がヒットで出塁し、ミランダの制球が定まらない中で2つのフォアボール。一死満塁で打席は5番・栗山巧。難敵左腕相手を見事に攻略した「真獅子の骨」の一打、とくとご覧あれ。

 そんな簡単な球じゃないですよ。

 

今日も元気に初回4得点。しかし、やはりホークスは簡単には倒れてくれません。直後の2回表、6番・上林がソロホームランで反撃。悪い流れを敗戦ムードに持ち込まないのは底力と表現するほかありません。倒しがいがあります。

その後の3回表、突如アクシデントが発生します。先頭の8番・明石の打球がウルフの腿付近を直撃。そのまま降板を余儀なくされます。今日はその前、1回裏にホークスのショート・今宮が守備の際にベースを踏む際に脚を伸ばした影響で負傷交代していたので、何やら不穏な雰囲気が続いていた。先日の柳田の件もありますが、この時期のケガは一気にチームの雰囲気を変えるので怖いです。代わって登板したのは武隈祥太。まだまだ本調子ではありませんが、ここは緊急登板。犠打と四球で一死1・2塁とすると、打席は交代で入った2番・福田緊急出場対決となりましたが、結果は併殺で武隈の勝利。これを復調の兆しとして、まずは次のイニング、そして最終盤のブルペンメンバーとして・・・。と思っていた4回表、2本のヒットと四球で、一死満塁の中無念の降板。マウンドは増田に。選手としての状況は増田も同じような物で、一刻も早い復調が望まれている。そして打席は天敵7番・松田宣浩。某21番さんが苦手にしているのが注目されがちだが、とにかく松田には打たせるとチーム全体が乗るので、絶対に打たせてはいけない。決着は初球。外に逃げるスライダーを振らせ、セカンドゴロ併殺。もうボルテージは高潮。しかしまだ4回なんですよこれ。武隈同様、5回表のマウンドにも上がる増田。しかしこちらは完璧に3人を打ち取り役目を果たす。増田に関しては、復調を信じても良いのかもしれません。

 

試合が落ち着いてきた中盤戦。4・5回とチャンスを作るも得点を奪えない西武打線は、ランナーを出したらすかさず盗塁を仕掛けるも、甲斐キャノン4度仕留められ、結局盗塁成功は無し。次の1点が大きな意味を持つ展開に、6回表に登板したのは小川龍也。2番に福田が入った事で、左打者が多くなったホークス打線には当てやすくなった。とはいえ、ここまで投げてくれるとは・・。というのは現在試合後の感想。先頭は2番・福田3番・中村を合わせ2人の左打者から二死を取り、4番・グラシアルと右打者を迎えるも、落ち着いて打ち取り三者凡退。7回表、先頭の5番・長谷川6番・上林と左打者を2人打ち取り、この流れで右打者の7番・松田も斬って三者凡退。

この流れにいよいよ打線が乗る。7回裏、2アウトから4番・山川がフルカウントから四球、5番・栗山が今日3本目の安打、4打席4出塁目となるヒットでチャンスを作ると、打席「真獅子の牙」6番・中村剛也。前の打席、ノースリーから打ち損じてしまった悔しさを乗せて初球を振り抜いた打球は、中村の打球としては珍しく、低い弾道でライトへ。

 これが山賊打線です。

 

打線は8回裏にも追加点、投手は8回の先頭、左打者の8番・明石まで小川が投げ切り、残りの2つのアウトを平井が獲得。9回は相内が締めて完勝。優勝マジック「11」がこの瞬間に点灯しました!!

 

【試合成績】

ソ 010 000 000 | 01 04 0

西 400 000 31X | 08 11 0

 

【投手成績(ライオンズのみ)】

54 ブライアン・ウルフ

投球回2 0/3 打者8人 被安打2 被本塁打1 奪三振1 失点0 球数28

48 武隈祥太

投球回1 1/3 打者7人 被安打2 与四球2 球数31

14 増田達至

投球回1 2/3 打者4人 奪三振1 球数12

44 小川龍也

投球回2 1/3 打者7人 奪三振1 球数28

25 平井克典

投球回2/3 打者2人 奪三振1

41 相内誠

投球回1 打者4人 与四球1

 

【安打内訳(ライオンズのみ、丸数字は打点)】

0本:浅村①

1本:源田・中村③・岡田

2本:秋山

3本:栗山④・金子

 

【失策情報】

なし

 

【順位表】

(順位~球団名~勝利-敗北-引分~貯借金~残試合数~1位とのゲーム差)

 

1 埼  玉 西  武 76-50-2 +26 15 -00.0

2 ソフトバンク 68-55-1 +13 19 -06.5

3 日  本 ハ  ム 67-56-3 +11 17 -07.5

4 オ リ ッ ク ス 59-67-5 -08 12 -17.0

5 千 葉 ロ ッ テ 54-66-3 -12 20 -19.0

6 東  北 楽  天 53-72-3 -19 17 -22.5

 

【総評】

まずはマジック11の説明からですよね。

もう優勝の可能性について語っても許されるんじゃないでしょうか。

マジックというのは、点灯してしまえば自チームが勝利するか、優勝を争っているチーム(大体の場合は2位のチーム)が敗戦すると1つずつ数字を減らしていきます。現在「11」なので、単純計算で行けばライオンズが11勝するか、ホークスないしは2位になったチームがその都度11敗すれば優勝します。

ライオンズ11勝→残り試合が15なので11勝4敗→87-54-2(+33)

他ホークス全勝→残り試合が19なので19勝0敗→87-55-1(+32)

もしくは

ホークス11敗→8勝11敗→76-66-1(+10)

ライオンズ全敗→0勝15敗→76-65-2(+11) 

 当然、マジックはあくまで「可能性」の話ですので、条件が変わってくれば点灯しても消滅する可能性があります。裏を返せば、マジックが点灯していなくても、後何勝すれば優勝、と言うラインは潜在的に存在します。関西のセリーグ球団が開幕前に「マジック143点灯!」と言うのはそれですね。それでは、現実的なラインではどうなるでしょうか。

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現状がこちらです。図にするとけっこう大きな差に見えますよね。6.5ゲーム差です。

 

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各球団の「5割ライン」と、その成績に達するまでの他球団の成績内容です。ライオンズが5割で終えた場合、これだけの勝ち越しをしないと他球団は優勝は難しいことになります。勝率が5割を超えているチームは、貯金数が同数の場合、引き分けが多い方が勝率が高くなりますから、ホークスの場合は+26で並ぶと勝率で敗れてしまいますので、+27、16勝2敗1分以上が条件になります。これを見ると、他球団は5割なんてノンキなこと言ってられない状況なのが分かりますよね。

 

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大事になってくるのはやはり直接対決です。ライオンズからすると、残り15試合のうち10試合は2・3位との戦いになります。そもそも今ホークス3連戦を終えたばかりなんだから、この9連戦が始まる前、残り19試合のうち13試合が天王山とか日程どうなっとんねん。

しかし臆することはありません。この天王山、仮に全敗したとしましょう。他には勝つ計算ですが、5勝10敗で+21です。その場合、ホークスならライオンズとの4勝の他にあと10勝。ファイターズならライオンズとの6勝の他に7勝1分が必要になります。

 

もうポジりたくて仕方ないライオンズファンばかりでしょうから言いますが、Vやねん!ライオンズと謳われてもおそらく大丈夫なくらい、差は付いています。これからは、もう11勝する必要はありません。とにかく負けなければいいのです。引き分けは実質勝利です。1戦負けても、次の試合に勝てば実質2連勝です。慌てるのは、ホークス・ファイターズが16連勝した時です。われわれは、今までやってきた野球を続ければ問題ありません。優勝しましょう。いや、優勝しますよ。