渋井式クロスファイア

野球観戦記。他いろいろ。

【060】浅村栄斗という野球選手について。

終わったことを未練がましく、女々しい男です。

 

 

こんばんは、で書き始めるけど公開するころにはおはようございますなんでしょうね。

渋井です。

今回は私が散々コケにしている(多少の語弊有)#3浅村栄斗について。最終的には全選手の主観印象などを語ると思います。メインテーマは浅村。

 

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画像内成績は2017年シーズンのものです。ポストシーズンは12打数2安打(2本塁打)でしたか?

もうこの際なので納得いかない部分を列挙します。

 

1.劣化でないはずの部分の成績が落ち始めている点

浅村と言えば2013年に獲得した打点王のイメージがあります。あの年はショートでの守備での失敗等を経て4番・一塁でスタメンに定着し始め、高卒4年目ながら12球団最年少四番打者としてCS出場の立役者となった年です。いまでこそYs#1山田哲人C#51鈴木誠也等の若くして中軸を担う打者が目立ってきていますが、先日達成した平成生まれ初の通算1000本安打達成の記録から見てもこの世代の打者では特異な存在だった事は分かります。そのブレイク後の2014年からは、ほぼセカンドでの起用となり打順も2014年終盤以降は3番でほぼ固定となりました。詰まるところのレギュラー選手となったわけです。そして、その翌年の2015年以降から、僕は彼のプレースタイルに変化を感じました。まずは成績から見てみましょう。2013年から出します。

 

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2014年シーズンは【暗黒】西武、9回2アウトから逆転される→さらに木村が負傷退場・・・ :日刊やきう速報@野球まとめのせいでケガを抱えたんで少し出場が減ってるものの、他4年はほぼフル出場。途中交代もほぼ無しです。まあぶっちゃけ上記衝突の時のプレーなんか寛容になれるものじゃないですけどね・・。

さて、成績としての変化ですが、2015年は三振数が急増。と言いたいですが、2014年の方がドやばいですね。2013年と比較しても、打数は103も少ないのに三振増えてますからね。16・17年は三振が減ったと思ったら出塁率が低下。つまり3つのストライクを取られる前に打ってるってだけ。元から浅村は早打ちの選手だったんでそこは個性の一つなんですが、それだけになんで今更出塁率が落ちてるのかが謎。単純に考えれば、ボール球を振ってるか、より早いカウントで打球を前に飛ばせるようになったかですよね。てことで調べます。

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ヌルデータってやっぱすげえな。閉鎖が悲しい。

今迄打数の情報しか出してないんでそこで表現すると、3球目(0-0・1-0・2-0・0-1・1-1・0-2)までに決着がついてるのが半分以上の290打数。これ他打者との比較が必要だな。今季パ・リーグ日本人右打者で数字を残し、かつて浅村が師と仰いだBs#1中島宏之。今季431打数で3球目までに決着がついた打数は202。同じチームで1番打者の戦友#55秋山翔吾は575打数で260

説明が不足していたので補足したい。打数と言うのは数ある打席結果の中から四死球・犠打・犠飛を除いたもので、それらをすべて含めた記録は打席数として計上される。これは浅村は633、中島は489、秋山は659。もう薄々結論が見え隠れしてるね。打数では1しか差のない浅村と秋山は、打席数では26も違う。そりゃそうよ、1番打者と3番打者じゃ最終回の攻撃に1番・2番で終われば3番打者は1番打者より1つ打席が少なくなるんだから。143も試合があればそんな試合は25くらいはあるってことなんでしょう。

つまりだ、浅村栄斗は四球が選べない。これが第一に印象を悪くしている。極め付けは3-0からの成績。中島・秋山にも当然そのシチュエーションはあるが、両者の3-0からの成績は全て四球。出塁率10割。もちろん見送ってストライクと取られることもあるが、そうしたら3-0の欄には記載されないので別の話。もしかしたら振ってファールになって記録が消えているかもしれないが、それは知った話ではない。それが浅村はと言うと、ノースリーと言うカウントに対し5度フェアゾーンに打球を飛ばしているのだ。しかも、3つもアウトを取られている。残りの2つが本塁打と言うのが実に浅村らしい。と言うか、これ#60中村剛也に似た芸当な気がしてきている。(中村は今季19度のノースリーに1度だけ振っていました。結果は凡退)

野球のまとめサイト作るよ!! : ノースリーからくる甘い棒球を何故打たないのか

この議論、むしろ「何故待てないのか」と思ってしまう。正直、ワンスリーでも半分くらいは待っていいでしょ。こんだけカウントが投手不利なんだから、ツースリーになって打者不利になることを考えるよりは、とにかく絶好球、コースもタイミングもドンピシャな球だけを振るスタイルで良いと思う。

が、浅村さんはそうはいかねえ。振れると思った球は何でも振る。それが浅村流。出塁によって後続にチャンスを回すとか考えてないんじゃないかとすら思えるね。自分が打てばいいんだよって感じ。#45・・じゃねえやどっかのサッカー選手かよと。まして今季終盤は4・5番が#33山川穂高(打率.298(242-72) 出塁率.420 293打席46四球)#10森友哉(打率.339(124-42) 出塁率.434 145打席21四球)とあまりに理想的だったために、特に浅村が目立ったな。待球タイプになれとは言わんが、今の状態はちょいと前傾姿勢すぎやしませんかい、と言う話です。似たような感想を持つ選手はほかにもいます。#6源田壮亮#44外崎修汰ですね。この二人は今年がレギュラー1年目の選手なのでまだ長い目で見て許せる。浅村はもう5年目の、しかもキャプテンまで務めてる選手なんですから、特に「フォア・ザ・チーム」を前面に出してほしい。前任の#1栗山巧キャプテンがそうだったから余計にそう感じる部分もあるけど・・。来季もこのままなら、更に3番・浅村に異議を唱えて行こうと思います。この類の選手は7番がお似合いだ!

 

2.軽率なプレー・平凡なミスを平気でやらかす点

これは多分嫌いな人結構いると思う。正直打撃に関しては自分の好みの問題も発生してると思う。けど守備のセカンド・浅村を見て「あれ?」と思ったことある人は、一定数いるんじゃねえかな。内野の失策常連の#33山川穂高とは違うイライラがあるんだよな。もちろん山川も失策しないでほしいけど。

浅村の守備指標を見てみるとUZR(これは説明が難しいんだけど、総合的な守備得点ってことで。有識者が見たら多分怒られる説明だと思うけどそのくらいのニュアンスで今は問題ないです)は毎年そんなに低くないんだけど、ErrR(普通にアウトを取れるプレーをアウトにする率)RngR(アウトにできる守備範囲)が、ここ3年のUZRが浅村より低い選手よりも低い。ちなみにDPR(併殺完成得点)は15・16年は#33菊池涼介より高かったりします。こうやって野球を見ると面倒だなって思う。思うんだけど、実際のプレーを見て感じたことを数値化してくれてるデータを見て確認してるだけの事なんで、常に数字を求めているわけではないです。ただ「あさむらはへただとおもう」って言っても誰も賛同してくれないから印象論と数字を出してみてるだけです。と言うか、そもそも浅村はヘタな訳じゃないと思います。

例えばこのプレー。

 捕るまでは良いんだけど、状況的に絶対投げてもセーフだし、本塁突入も考えてしかるべきところだと思うんです。こればっかりは「野球未経験者にはわからんよ」と言われればそれまでです。が、もともと二遊間の打球を反転して一塁送球するケースのアウトの取れなさはあったし、打者走者は俊足の#5茂木栄五郎だし、もう少し頭回ってほしいなあと思ってましたね。

更に問題はこういうのの後。「言葉で引っ張れないからプレーで引っ張る」と豪語したあのキャプテンがですよ。そのプレーで失敗した時くらいは言葉を出すしか無くないですか?投手への声かけです。これ多分一回ブログで言及してますよね。他チームの内野手キャプテンを見てると、M#7鈴木大地C#1鳥谷敬(2016年迄キャプテン)は如何にも精神的支柱って感じなんでアレですけど、G#6坂本勇人や、キャプテンが内野手じゃなかったり、そもそもキャプテンのいないチームのDe#5倉本寿彦C#2田中広輔F#9中島卓也なんかを見てても、バッテリー同士以外での間の取り方って絶対重要だと思ってるんですよね。

これも、1つの失敗に対してそんなに悲観的になれとかそういうんじゃないです。それこそ#5鬼﨑裕司のように送球難に加速が掛かったら困りますし。そうじゃないにしても、露骨に不機嫌を顔に出したり、雰囲気を悪くするのはやめましょう、と思ってます。守備機会後の打席に影響してるのも何となく感じますし。すげえ精神論かなあ。めっちゃくちゃ言ってるかな。これ、プレーしてる選手再度は何もそんなこと思わないんだろうな。ファンは思うけど、そんなの関係なさそうだよな。なんかもうそうなってくると選手批判って何なんだろうな。俺は今、浅村にどうしてほしくてこの文章を綴っているのかが分からなくなってくる。1打席・1球に最高に集中して欲しい。んだけど、そんなこと本当は出来てるんだと思う。だけど、そうは見えない時があるからこういう事を言ってる。けど、結果はそれなりに残ってるし、現に戦力として浅村以上の二塁手は、ライオンズ内はおろか12球団探しても片手が折れないほど。けど、浅村ってそのレベルで満足できる選手じゃない。もっと可能性の塊みたいなところある。それを最大限に出してほしい。2018年シーズンには3割30本、ゴールデングラブベストナインくらいやってくれると期待しておきますね。絶対に不可能じゃないです。その気になればトリプルスリーだって行けると思います。可能性として。現状浅村が30も走る必要はチーム的には無いけど。あくまでその気になればの話。

 

とりあえず思ってることは言えたので満足しています。17日は丸一日twitterも呟かずネット環境を減らしてたんで皆様には心配をかけた(絶対かけてない)と思いますが、少しCS敗退と言う事実を受け入れられずに落ち込んでいただけです。身体は無事です(?)。では。しぶー