渋井式クロスファイア

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【315】PICK UP LIONS 2019 Game:019「見え隠れする攻守の粗さ、浮き彫りとなった16失点・・。」 2019.04.21

16日からの一週間(Game:15-19)、1勝4敗では心も暗い。

 

 

こんばんは。渋井です。

毎日記事じゃないと何か試合後に落ち着かない気はしてます。

 今週はとにかく厳しい試合が多かった。もちろん負けが込んでいるわけだからとても気分が良くなることはないのだが、それにしても負け方ってもんがある。先に希望のある負け、各選手にポジ要素が見つかる負け、それが今週はとにかく少なかった。

まずは仙台で迎えた16日。13日に手首に死球を受けた影響でスタメンを外れた源田壮亮にかわり、ショートスタメンは熊代聖人。序盤から点の取り合いで4-4で迎えた延長戦、10回裏に登板したK.マーティンが頭部死球を含む3走者を残し降板、そのままサヨナラ負け。

17日、1回表に立ち上がりに苦しむ福井優也から3点を奪うも、打線がこの後追加点を奪えず、相手打線に4回に実質的な山川穂高のタイムリーエラーで2点、5回に浅村栄斗にスリーランを浴び本田圭佑がKO。2番手の高木勇人も6回に2失点。9回表に1点を返すも反撃遅し。

本拠地に戻ってきた19日、相手エースの千賀滉大相手に6回途中までノーヒットに抑えられるなど、成すすべなく完敗。怪我人の目立つホークス打線相手は、3番・今宮健太が起用に応える先制タイムリー等、打線の中では脇役であったり、そもそもベンチ控えていた選手らが躍動した。

20日、源田が定位置の「2番・ショート」に復帰。立ち上がりに苦しむR.スアレスから2回裏に5点、3回にも山川穂高のソロホームランで6点を奪うも、3回途中から登板した松田遼馬以降の投手から無得点。8回に2点差まで詰められるも何とか逃げ切り1勝。

 

そして21日、3回表にソロホームランで先制されると、4回表、失策・四球でピンチを招き、3連打とスクイズで5失点し高橋光成がKO。2番手・高木勇人も5回表に5失点しKO。3番手・佐野泰雄が3イニングを1失点に抑える好投(当社比)も、4番手・齋藤大将が9回表に4失点。計16失点の大敗。

 

どうしても他球団に目をやると、活きの良い若手が多くてうらやましくなる。レギュラーを絶対に掴んでやるんだ、と血相を変えて臨んでくる気迫満点のプレー。結果が残らずとも、何かをやってくれるんじゃないかと言う期待感。今日は、ホークスの周東佑京・美間優槻に初ホームラン、三森大貴に初ヒット・初盗塁等の「初」記録にあふれた1日となった。他球団を見ても、イーグルスオコエ瑠偉・辰己亮介らの外野手のレギュラー争いが激化中。バファローズの1番・福田周平、2番・西浦颯大は年齢が違えどともに2年目の選手だ。マリーンズは岩下大輝・二木康太ら若い先発投手陣が結果を残し始めている。もとはと言えば若さを売り、逸材を数多く育て上げたファイターズ・ライオンズがその素材の数に現状苦戦している様子だ。しかし、ファイターズは現状、清宮幸太郎・清水優心といった期待の選手がケガで離脱中なのもあるし、今季も淺間大基のサード挑戦、渡邉諒・石井一成・谷内亮太らのセカンド争い等見どころはあった。

ライオンズにも逸材は数多くいると思っているが、なかなか一軍での出場機会・打席数に恵まれない。開幕から一軍に帯同している愛斗には先日勝負所に代打を起用されてしまったし、そもそもスタメンはまだ一度も無い。同じく開幕一軍だった佐藤龍世は、17試合の一軍登録期間の中で5打席しか立たずに二軍降格となり、同じくルーキーの山野辺翔が登録された。他にも今季は鈴木将平・戸川大輔らが一軍入りしているが、目立った出番も無いまま二軍降格となっている。おそらく山野辺にもそう多くのチャンスは巡ってこないだろう。これには、控えのユーティリティプレーヤーとして水口大地・熊代聖人・永江恭平といった、複数ポジションを守れる選手がいるのも、実は壁になっているのかもしれない。このように、現状のライオンズの中に大きく目立つ隙が無い、と捉える事も出来なくはないが、レギュラーとして変わる選手がいないことによる選手の慢心が見えるように感じる時もある。また、先日の源田のように怪我による突然の離脱、不振によるレギュラーの危機に、我こそはとアピールを仕掛けられそうな選手が控えているのか。「チーム内の競争」とは便利な言葉で、実際にレギュラー選手と控え選手の実力差がどれだけのものなのか、控えている選手はどこが足りればレギュラーに向けた勝負ができるのか、一軍を経験したことによるプラスがあって、目的を持って二軍で場数を踏めているのであれば、一軍の野手スタートメンバーを9人すべて固定するのは好意的に捉えたい。

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19戦、8勝11敗。まだまだこれからです。

 

 

 

 

 

 

ちなみに。投手の話は今は同じことしか言わなくなると思うので、榎田大樹内海哲也・松本航が一軍に来てもダメだったら言及すると思います。その前に25日に相内誠が先発するらしいですね。Z.ニール・本田圭佑・相内誠のマリーンズ3連戦。ホームランラグーンが大いに仕事しそうです。