渋井式クロスファイア

野球観戦記。他いろいろ。

【335】疑問は全部投げとけ【WHITE ALBUM 2③】

どうして、こうなっちゃうんだろうか。

 

 

おはようございます。

今朝5時までやってました。

 

とりあえず、今のワイには文章を書く気力はありません。まあ、前回の記事でわかる通り、「closing chapter」には入ってます。先に言います。このチャプターを1周終えました。ここにきて未プレイの読者を完全に突っぱねる投稿になりますが、なんとかプレイ中スクショだけは残ってるんで、断片的に。元からネタバレ前提みたいなとこあったし、まあ多少はね。

 

この2人。前チャプターからずっと良い奴であり続けてくれる2人。イオとタケヤ。でも、あまりにも優しすぎて心が痛い。春希のお節介なんて比じゃないよ、彼らの「我々」に向ける無償の愛。

 

彼女は和泉千晶。大学3年生になり新しく出来た友人。春希と同じゼミにいる、サボり癖があり、男友達のような冗談を言い合える友人。春希は千晶のことを女として接しておらず、物わかりのいい、都合のいい友人。いろいろ交流するうちに、とにかく今後の「春希」に重要な人物であると、最後の砦になってくれると、「自分」はそういう信頼を置いた人。とにかく春希の気持ちを汲み取るのが上手かった。

 

上は雑誌の編集部のアルバイトの上司で先輩。春希の目標となった職場でもある。下も春希のバイト先で、今回重要なのは右の杉浦小春ちゃん。春希の母校である付属高校所属の3年後輩で、雪菜の弟の同級生。春希顔負けの世話焼きタイプで、「小春希」なんて二つ名も。みんな良い人。マジで。みんな春希のために動いてくれる。だから、あの日も。

 

12月24日、不自然に春希の予定が空く。それだけでなく、イオとタケヤから映画のチケットとホテルのディナーをセッティングしてもらう。もちろん誘うべき相手は雪菜。というか、みんなそれを知ってるし、それを願ってる。千晶だけは周りとの交流は無いけど。事情はみんな知ってる。

これは。どう思えばよかったんだろう。これは飲食店バイトの帰り道。よって「あいつ」は小春のことを差す。小春のウザいくらいの人へのお節介は、春希が自分のことのように知ってる。それを気付かないフリはしたくなかった。鈍感系主人公嫌いだし。結局、24日のシフト代わってくれたのも、イオとタケヤを春希に会わせたのも小春。根回しの上手さは春希以上だったね。

そうなんだ。ずっとそうなんだ。もう3年も経っていると言うのに。未だにクリスマスイブに「彼女」に会うだけでこんなにの人の協力が無いとダメなんだ。春希にも、雪菜にも、「もう1人」の存在は大きくて。春希はそもそも目の前の彼女を1度裏切ってるし。「彼女」に対して、「彼女以上に好きな存在」を示した罪があるし。雪菜だってそもそも自分が「彼氏」を「彼氏が好きな女」から奪った、という罪を抱えている。お互いが、お互いの罪を許す気が、そもそもそれを罪と認める気が無かった。

そうだ。2人の間にずっと残る障壁。2人の関係を維持するのに、「3人目」は必要ない。それを春希が望むなら、雪菜が望んでいそうなら、それでいいじゃん。珍しくここは春希の心情に、物語の進み方に、なんの不満も無かった。だから、また少しの「罪」を重ねる。「かずさ」はいない。今の春希の心に、「かずさ」への気持ちなんてない。全部忘れた。忘れることにした。それでいい、それでいいんだ。

 

 

 

 

 

 

でも、出来なかった。最後まで出来なかった。春希が雑誌編集のアルバイトで担当執筆した記事。「冬馬かずさの過去」。ヨーロッパで順調にピアニストとしての歩みを進めるかずさ。そのかずさの旧友として、春希だけが知るかずさの素顔を余すことなく寄稿した。それが記事になった。アルバイトの文章が記事になるなんて異例だった。春希はそれが嬉しくて。雪菜にも見せたくて。

でも、そのかずさの笑顔が辛くて。忘れられなくて。かずさを見てると背中を押してもらえる気がして。さっき雪菜に重ねた罪のことなんて忘れて。かずさに応援してもらった気になって。そんな春希に、雪菜が気付かない訳ないですよね。雪菜だって同じくらいかずさのことが大事で。大切で。でもずっとライバルで。先を越される存在で。でも今は、今だけは自分が一番近い存在なのに。そのはずなのに。

 

完全に壊れた。フラれたとかそんなヤワな話じゃなかった。一生かけてもこの罪は春希から消えないんだ。最後までお互いに見栄っ張りだった。タケヤが手配したホテルだった。何もせずに後にする。俺、このままじゃ春希死ぬって思った。何もかもを失った。これだけの協力がありながら。結局ダメだった。かずさに合わせる顔も無い。そこまで思った。でも、なんとか命だけは繋ごうと思った。

 

 

 

この選択は、しちゃいけなかったのでしょうか。最後に弱音を吐けるのは、今の春希には彼女しかいなかった。25日に日付が変わる。千晶は何も言わない。でも、春希の心に寄り添ってくれる。千晶にも事情があった。お互いの傷を、着飾ることなく埋め合わせた。26日も。27日も。途中、突然千晶がいなくなってて突然の喪失感に怯えた時も。

 

 

思い返す、雪菜の気持ち。3年前の誕生日パーティ。来ると思ってた。雪菜が信じた夢のような時間。そこに一番居てほしい人は居なかった。しかも、信じたくない理由で。一番大切な日を、簡単に無い物にされた。悔しいはずだ。怒るはずだ。でも雪菜はそうはしなかった。それどころか、自分を許してくれた。どうして?2時間後に千晶が帰ってくる。どんな顔をして良いかわからなかった。自分は2時間経っても、日付が変わってもそこには行かなかったのに。今の自分がなぜ怒れる?何を不安に思える?

それでも、千晶は寄り添ってくれた。一緒にダメになってくれた。千晶自身がどう思っているかはわからない。でも、それでよかった。今は都合のいい千晶が心の拠り所だった。

 

千晶のメンタルケアは完璧だった。何もかもが。春希のために。だからこんな昔話も出来るようになった。3年前の文化祭を2人で見返す。「どっちが本命だったの?」なんて話もされた。正直に答えた。この時の千晶がトドメだった。

これはダメでしょ。マジで。ズルいじゃん。

 

 

 

年を越した。春希はすっかり回復した。役目を果たした千晶は春希の前から姿を消した。冬休みが明けても、大学にも姿を見せなくなった。そして、

 

 

 

そのままチャプターが終わった。

 

 

 

ああ、これやっぱ良いエンドじゃないんだな。まあそうでしょうね。割と最低な選択したと思う。雪菜も、かずさも、イオも、タケヤも、小春も、そして千晶も。みんなを裏切ったからね。でも、俺は選択を間違ったとは思わない。今は。正確に言えば、千晶だけは手放しちゃいけなかった気もする。でもしょうがないじゃん。24日の夜以降選択肢無いんだもん。昔話の日、雪菜とかずさへの気持ちを整理し、一歩進めた春希。その時千晶は何を想ったのだろうか?晴れやかな表情を取り戻したその日以降の春希を、千晶はどう見ていただろうか?突然姿を消した千晶は、どこへ向かうのだろうか?

 

ゲーム内で、明かしてもらえるのだろうか?

 

別ルート見ますか。

 

 

 

 

 

ここからはゲームプレイ後の「しぶいなっち」の感想。というか疑問。

 

まず杉浦小春。あれ何者だ?ただのモブじゃない。それにしては出来過ぎてるし、なんならこれまでいつもそういう有能な根回しをするのはイオだった。突然出てきては、最強のサブキャラだし、メインヒロインにもなり得るような顔をする。実際24日の予定の真意にたどり着いたバイト帰り、無理を承知で小春を追いかけた春希を待っていたかのように背後から現れた小春は、恋する乙女そのものだった。おまえ、その顔で春希に気が無いは無理あるからな。

それとその前、医学部主催の合コンだかに雪菜が連れてかれたのを救った時。あの時も春希の隣にいたのは小春だった。お節介と言えばそれまでだが。というか書いてて思い出したけどここの小春を黙って見送れるほど俺は薄情な人間じゃない。結局この日雪菜見つけちゃって1人で帰らせることになる訳だけど。ここの引き際の早さはサブキャラのそれだったんだよなあ。

そう。その日。結局雪菜を救ったのは誰だったんだ?1次会を終え、数多の誘いを受けた雪菜を、「その会に参加してないどこかの女」が連れ出した。と言うのも、春希・小春・イオ・タケヤの4人でこの会合全てをくまなく詮索したから。俺これずっと千晶だと思ってたんだけど、明かされなかったな。明かすまでもないエンドを迎えた俺が悪いか。俺、千晶を過大評価してるか?

 

で、重大な予想。俺このゲームまだ終わらないと思うんだよね。大学4年生までか、もっと大人になるまでかはわからない。でも、このまま雪菜との関係問題を解消して終わり、は絶対ない。なんならもう1~2チャプター突然出てきても驚かない。このゲームがそんな適当にプレイヤーをほっぽる訳がない。そのくらい内容が密。信頼してるぞ。なんでもいいから納得いくエンディングをくれるよな。

 

てことでこの辺で。もうね、わからん。正直考えたくない。1本道で終わった最初のチャプターが恋しいわ。