渋井式クロスファイア

野球観戦記。他いろいろ。

【338】「俺」が求めた理想。「彼ら」の望む永遠。【WHITE ALBUM 2 ⑤】

全人類。すまんな。

 

 

こんばんは。渋井です。

浅はかだったよ俺は

 

何処から説明すればいいのか。わからないほど時間がたった。わからないくらい複数の世界を往復した。これはあくまで「ゲーム」。俺が楽しむためのおもちゃ。だから、俺が楽しみたいように楽しめばいい。

 

WHITE ALBUM 2」と言う作品のこと、ちょっと調べました。自分が今完走した「coda」は発売前から秘密にされていたチャプターだったそうで。こんな大作を隠してくるゲーム会社なんですよ。俺がゲームプレイ中に疑い続けたことは間違ってなかったんだと確信してる。結局この「coda」は、「closing chapter」で、雪菜を彼女にした者にしかたどり着けない物語。何故か。雪菜を選ばなかった者には、「closing chapter」終了時点でED映像が流される。一部流れないルートもあるものの、特定の彼女を手に出来たルートを終えると、終わる。まるで、このゲームを完走できたかのように。

でも、雪菜を選ぶと、終わらない。と言うか、終わってはいけない。物語の最後にかずさに出逢うから。雪菜を受け入れるということは、かずさとの縁は切っても切り離せない。逆もそうだと思う。でも、俺は、俺のちょっとしたキャラクターの好みだけと言う薄っぺらい理由だけで、かずさを簡単に選べると思った。

かずさの気持ちが明らかになる。付属祭を終えてから5年。春希と雪菜は大学を卒業した。かずさは海外でピアノの経験を積み続け、こんど国内に凱旋コンサートをする。

 

 

かずさはすっかり有名人になった。いや、最初からずっと有名だったかもしれない。でも、かずさにとってはそんな世間の評価とかどうでもよかった。ただ1人。自分を受け入れ続けてくれる人がいれば。自分と心を通わせられる人がいれば。だったら、「その1人」が、気持ちに答え続ければ。答え続けることが出来れば。

 

 

 

このブログを読み続けてくれている人ならわかると思う。「俺」はずっとかずさが好きだ。つまり、雪菜を彼女とする前提で進むこのストーリーでは、いつ雪菜を振るのか、がサブミッションになっていたようにすら感じる瞬間があった。正直そんなのは本望じゃない。だから、最初から雪菜が彼女じゃなくなるルートを「closing chapter」で探した。でも、それはさせてもらえなかった。だけど、これを先に経験したおかげで、雪菜を振ることへの抵抗は一切なくなっていた。「俺」はもう、先に雪菜を別の世界で2回振った。麻理さんを追ってニューヨークに飛んだ。小春と1年同棲した。あとは、「coda」で3回目をすればいい。

 

 

この時だって、そうすればよかった。

 

 

 

 

 

 

 

何を間違えたのか、それははっきりしない。でも、明確に「かずさのそばに居続けなかった」選択をしたのは、あの寝顔を見つめ続けなかった時だけだったと思う。そういえば、「closing chapter」のときも、こんな風に選択肢をまくしたてられた日があったな。あの時は3択だったな。そのうち、2択は逃げだったな。逃げない1択を選べても、もう1度逃げるチャンスをくれたな。その日以降、1つの選択肢もくれないんだよな。そこから、3月1日に向かって春希は行動し続けるんだよな。俺、このストーリーを読み続けることに何の意味がある?1番大事にしたかった人から目を背けなきゃいけない苦痛を、なぜ味わう必要がある?

 

 

それを教えてくれるゲームなんだと思う。「俺」が選び続けた「かずさ最優先」の選択。俺はそれを正しいと思い続けた。間違えないと確信してた。でも必ずしも、自分の行動に結果が応えてくれるとは限らない。

 

 

溝は深まった。

 

 

 

でも、見せるんだ。こういう顔を。

 

 

 

 

かずさを選べなかった、かずさの最後の求めに応じられなかった、自分からかずさに手を差し伸べておいてすんでのところで目を背けたあの日以降。「このゲーム」の何が面白いのかわからなかった。そもそも、「俺」はこの手のゲームに触れてこない27年間の人生だったもんだから、勝手が掴めてなかったのもある。まあゲームだけじゃないな。女心に触れてこなかった27年だから。

 

 

 

有識者には、俺がどのエンディングに到達したのかは分かってるんだと思う。それが、良いエンディングなのか。普通のエンディングなのか。悪いエンディングなのか。ぶっちゃけもう全部教えてほしい。

 

 

ただ俺に与えられたこのシナリオを読み終え、1つ重要な課題に直面した。

 

 

かずさを選ぶことは、悪いエンディングを迎えることになるんじゃないか?

それは、本当に「俺」が見たい幕切れなのか?

 

 

 

雪菜はめっちゃ良い奴だった。かずさもめっちゃ良い奴だった。依緒も、武也も、最初はクソウザかった柳原朋でさえ、春希の周りの奴ってみんな良い奴だった。だから、「当初から形を変えない」5年前に戻ったような終わり方が心地よかった。「俺」のエゴでかずさを選ぶこと。それは、雪菜との関係を解消すること。このストーリーを読んだ後、どうして雪菜を排除できる?依緒は?武也は?少なくとも、今この瞬間にそれをすることは出来ない。

 

 

 

 

「俺」、このゲームに心の痛い部分を何度も刺された。幼稚だとか、小物だとか、何度も思わされた。これ以上苦しめられるのか?さすがに御免だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【追記】やりました

【345-2】その上で、全ルートをプレイし終えた答え合わせ。 – Telegraph